写真は、King’s Woods O.K.Coral(オーケイ牧場) ♂ 生後50日体重9kg(一般家庭では超オーバー体重です。)
セントバーナードという犬種は、人気のある犬種である。犬の好きな人たちにとっては、一度は飼ってみたいと思われる方が多い。
大きく雄大な風貌、がっちりとした体躯、温順な賢い顔貌、いずれをとっても魅力のある犬種である。
しかし、この様な表現が当てはまるには3歳を過ぎたセントバーナードに言えることで2か月、3か月の頃は、めちゃくちゃに噛みまくり「メガパパ」の西野ファミリーも音をあげ、数百万もする乗用車の内装を噛みかみされたり、自宅の中まで噛みかみ捜査課のお巡りさんに何回もお世話になってしまってまで、この愛くるしいセントバーナードを愛しむ「まりあパパ」ファミリー等がどれだけ我慢をして、その成長を見守り楽しむ姿は、普通の人の想像の範囲外であろう。もともと股関節形成不全の本犬種をいかにして病的に発症させないかを考慮して、運動をし、太り過ぎないよう食事管理をして正常な発育に細心の注意を払いながら3年もの長い間世話をして上記のような表現のセントバーナードに成長することを飼育したことがないい人々には知られていない。外見から可愛い、大きい、格好いい、逞しいという単純な思いつきでは、セントバーナードの飼育はできない。小型犬の10匹や20匹の飼育より費やす肉体的、金銭的エネルギーは、その比ではない。
「誰もが飼える犬種ではない。」とは、このことである。
急激に大きくなり人間の体重かそれ以上の体重になる本犬種は、人間を引っ張り回そうと思えばいとも簡単に人間の身体を持って行く。甘やかして育てたり、常にセントバーナードにとって必要な運動量の不足な飼育管理の下では、問題行動を起こさないとは言い切れない。
大きくなる犬ゆえ、飼育環境、飼育の心構えは、厳しいものを求められるのは、当然であり覚悟しなくてはならない。
今回贈呈犬を応募者全員の方に差し上げることになったのは、私の犬造りの考え方の正当性がアメリカを始めヨーロッパそしてアジアのファンシャーから認められ、称賛の言葉と犬の注文がこれまで以上に増えたことが動機の一つである。
さら日本国内でセントバーナードを繁殖し、セントバーナードの専門家と自称するブリーダーが10年も20年も前のストックのたらい回しで交配繁殖を繰り返しており「犬種の正しいタイプ」の犬造りの大命題に取り組もうとする姿勢が全く見られず、ストックのたらい回しでは犬種の質的低下をもたらすだけであるという重大問題に気づいていないということである。
そこで日本の古い自称ブリーダーと自負されている方々やこれからセントバーナードを飼育してみたいという方々にキングスウッヅの主張するセントバーナードとは、こんなものだという「広告塔」としての使命を果たしていただきたく贈呈するものである。
そのためには、
①健康で月齢に応じた給餌量と運動を励行していただきたい。
②病気での理由以外には、いかなる理由があても飼主のエゴで去勢をしない。
③病気や体調異変があった場合には、事後であれ事前あれご報告を頂きたい。
の3点をお願いしたいのである。
最も愛らしい犬種「セントバーナード」との生活を是非エンジョイしてセントバーナードファミリーに仲間入りしてほしい。